あくいの孫

25歳でまだ大学生やってる人間です

上手な笑顔の作り方

 「上手く、笑えない」なんて台詞があるが、これはたいてい、「心の底から笑えない」って意味だろう。だけど、自分のはもう少し物理的というか、文字通り表面的なものだ。
 話してる中で愛想笑いをしたり、誰かと写真を撮ったりするとき、どうしても上手く笑顔が作れない。笑うことはできてるつもりだが、つい口元を手で隠したり、歯を見せないよう似合わない微笑みを作ったり、どことなくぎこちない。
 いつからこうなったのかはわからないけど、思い出せるのは、昔付き合った子にお互いのどんな表情が好きか言い合ったときだ。自分は「笑顔」と答えて、相手からもそう返ってくると思ってたが、相手からは「真面目な顔」と返ってきた。なんとなくショックだったのだけ、いまだに覚えている。そもそも好きな顔じゃないというのもあるけど、たぶんこっちの方が今は大きいかも。
 
 今、美容室でパーマをかけてるので、久々に長時間、自分の顔と向き合っている。意外と悪くない気もする。たぶん家に帰ったらそんなに良くないと思ってしまう。で、翌朝また案外良いじゃないかと思うだろう。さすがに鏡を見て笑ってはいないとは思う。