あくいの孫

25歳でまだ大学生やってる人間です

4月27日

今日は午前中説明会が1社、午後一次面接が1社ある。終わった後も明日の面接対策のために多少準備しなきゃいけない。なかなかしんどい日になりそうだ。

起きると、喉が痛かった。口を開けて寝ていたか、気づかないうちにいびきをかくようになっていたか。とりあえず水を飲んでゆっくり動き出す。スーツはしわにしたくないので、ギリギリまで着ない。朝飯を食いながらスキップとローファーを見る。雰囲気が好きだ、この作品は。
10時からオンラインで授業があるので、説明会があるまでは出席する。先生にチャットで連絡したら、「あ、はい。わかりました。」と、あまり興味なさげに答えてきた。授業は顔出ししなくていいので、ご飯食べたり、髪の毛をセットしたりしながら聞いていた。10時50分になり、授業を抜けてスーツを着る。昨日姿勢が辛かった反省を活かして座椅子の傾きを調整する。そしたら、顔出ししなくていい説明会だった。なんだよ。
説明会自体は最初メモを取りながら聞いていたが、途中から集中できなくなった。何言ってるかわからん。説明会が終わり、次の一次面接に向けて頭を切り替える。

 

新宿

対面の面接が初めてなので、ちょっとしたマナーとかの確認をする。さすがに不安だ。まあ何とかなるだろうと思って出かけると、どうやら面接のときはリュックがNGでビジネス用の手提げかばんらしい。しまった、いつもの癖でユニクロのリュックで来てしまった。まあでも、リュックで落ちる人間はかばんでも落ちるだろうし関係ないか、と気持ちを切り替える。意外と余裕あるな。
会社の近く、飯田橋に着いた。面接まで1時間ある。少し自分の志望動機とかの確認をするためにドトールに入る。少しの腹ごしらえのために一口サンドイッチとSサイズのコーヒーを頼む。会社の近くのカフェなので見られていないか不安だ。気持ちがはやっていたせいか、すぐコーヒーを飲み終わってしまったし、気にせずいればいいのに面接まで30分というところで店を出てしまった。さすがに早すぎる。仕方ないから散歩しつつ暗唱する。途中で出てこなくなって時、やばいと思って、道端でPCを開いていた。おっさんそんな見ないでよ。

面接15分前になり、そろそろいいと思って受付に行く。念のためリュックは背負わずに行った。面接室に通されてから、意外と面接官が来ず、一緒に受ける人に話しかけた。良い人で良かった、始まるまで結構話が弾む。10分くらいあっただろうか、ようやく面接官が来て面接が始まる。

終わった。終わったし、終わった。まあ合わない会社だと思って諦めよう。帰り、一緒に面接を受けた人と電車が一緒になったので少し話す。意外と褒めてもらえたので嬉しかった。嬉しかったので褒め返した。なんとなく勢いで、いや嘘です、下心ちょっとありきで連絡先を聞きました。新宿まで来て解散した。
そのまま帰ろうかとも思ったが、大学の課題で新宿にある変わった本屋2つに行って探訪記を書くことになっていた。せっかくだし、と思って改札を抜けた。

行く場所は模索社とイレギュラー・リズム・アサイラムアナキズムの授業なので、どちらも社会運動とかそういう関連の本が多いところだ。以前バイト先に来ていた元大学教授の人に模索社は勧められていたのでいい機会だった。今更気づいたが、自分はスーツだ。似合わない格好をしている気がする。が、心持ちがしっかりしていれば大丈夫だろうし、なんならそういう所にスーツで行くのも滑稽でいいじゃないかといたずらごころで向かった。
模索社は近くについてもすこしわからなかった。壁の塗装が馴染んでいたし、あまり看板をおおっぴらに出していなかった。店に入ると同時にネクタイを外す。ちょっとした敵対性のなさの意思表示のつもりだ。だが、電話をとる店員の声が不愛想すぎて、とても歓迎されている感じはしなかった。20分くらいいたが、色々興味深い本があって、ぜひ買いたかった。だがいかんせん高い。文庫本も出ないだろうし、図書館やブックオフで探すしかなさそうだ。20分で出たのは、不愛想な店員が怖かったのと、古いものも扱っていたせいか、ほこりっぽくて喉がやられていたからだ。

もう一つ、イレギュラー・リズム・アサイラムに行く。イレギュラー・リズム・アサイラム。良い響きだ。何度も頭の中で反芻する。こちらは、古いビルの3階にあった。狭い階段を上ると、秘密基地というかアジトというか、いかにも○○主義者の隠れ家のような彩りがあった。奥の方に背の高い男の店員が作業をしていた。歓迎されてる感じはしないが、拒絶されてる感じもないので、黙って中を見回す。ここは本だけじゃなくてCDや服、飲み物も扱っているようだった。一通り棚を見終える。喉も乾いたし、半分お布施のつもりでジンジャーエールを頼んだ。200円でビンのジンジャーエールが出てきた。これは安い。あと店員の受け答えもよかった。怖くなかった。ジンジャーエールを飲み終えて店を出た。

そのまま帰って課題をやろうかとも思ったが、そういえば買えてない本があるのと、最近できた歌舞伎町タワーが気になるので行ってみたくなった。自分の欲にため息をつきながら、新宿のブックオフで本を探す。前まで研究室で借りていた辺見じゅんの『収容所から来た遺書』を自分用に買い、もう一つ友達に勧められていた村田沙耶香の『コンビニ人間』を買う。ブックオフで買ったが意外と1000円近くしてしまった。近所だったらもっと安かったろうか。

ブックオフを出て、そのまま歌舞伎町タワーに向かう。周りも人でいっぱいだ。というか、龍が如くならこのビル爆破されてそう、なんてもうTwitterで1000回はこすられたであろうことを思う。二階と三階の雰囲気は少し苦手だった。たぶんちゃんと人と、客としてくれば楽しめるのだろうが、内装のゴテゴテ感が受け付けなかった。そのまま最上階まで行き、景色を見る。絶対都庁の方がいいな。窓に面したカウンターに肘を置きながら思う。そのままそこで日記を書いて、ようやく帰った。

 

帰ってから、スーツを干して洗濯を回す。来週も面接が1社あるし、頑張らねば。裸になったついでにそのまま風呂に入った。風呂を出ると親父が帰って来て、なぜか俺の分の飯も作ってくれた。最近ちょっと頑張ってるからだろうか、ありがたい。飯を食いながら水星の魔女を見る。グエルに旧来からの男のガンダム主人公的な役割を背負わせてる感じがして、上手い構成だなと思った。その後、英語の課題をやって、酒が欲しくなったのでハイボールを飲み、今日の探訪記を書いて、寝た。〆